高齢者は冷え症になりやすい
冷え性は高齢者に多いと言われますが、体の機能が老いによって衰えているため、避けられないことではあります。
主な原因は、老化による基本代謝の低下です。
とくに意識しなくても、私達の体は生命を守る為に心臓を動かしたり呼吸をしたりしています。
基本代謝というのは、何もしなくても生命活動等でエネルギーが消費されることを言う。
基本代謝が衰えるとエネルギーの消費量が少なくなり、熱を生み出しにくくなってしまうのです。
冷え症を防ぐ為には、体内で脂肪を燃焼させて血液を温め、その血液を全身に循環させなければなりません。
ですけど、高齢者は油っこい食事を避ける傾向にありますし、そもそも食事自体の量も減ってきていますので、燃焼させるための燃料が欠乏しています。
心臓の作用が弱まり、全身に血液を送ることも難しくなりますので、どうしても体の各所に冷えによるトラブルが発生してしまうのです。
老年者の場合、冷えによって手足がしびれたり関節が痛んだりするため、体活動が不自由になります。
外に出て運動することが嫌になり、クーラーの効いた部屋にこもりきりになってしまうと、せっかく生み出した少量の熱も体外に逃げてしまいます。
冷えは万病の元と言われますので、何らかの対策を施したいものです。
高齢者の冷え対策は、食事の改善と毎日の運動がメインです。
五穀米や色の濃い野菜等の体を温める食材を積極的に摂り、散歩程度でも良いので日に一度は外に出て歩くようにしましょう。
クーラーは気温より2度低い温度に設定するようにして、外気と落差がないようにすると良いでしょうね。
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